飲み薬の登場で新型コロナはインフルエンザ化するのか
こんにちは、ひゅうごです。
今日の日経新聞に新型コロナウイルス感染症の飲み薬についての記事がありました。
米メルク、コロナ飲み薬の生産2倍 22年に2000万回分
米製薬大手メルクは新型コロナウイルスの飲み薬候補「モルヌピラビル」について、2022年に年間2000万回分生産することを明らかにした。供給量を21年比で倍増させる。生産拠点も世界で分散し、需要に応じて速やかに供給できる体制を築く。日本では同薬の早期の承認申請や、日本政府との供給契約の準備を進めていることも明言した。
モルヌピラビルとは新型コロナウイルス感染患者さんのうち軽症~中等症で外来診療をうける人に処方されるお薬です。
1日2回ずつ5日間の内服ですから、インフルエンザウイルス感染症の治療薬のタミフルと服用の仕方は同じですね。
モルヌピラビルは米国で以前より第3相試験が行われています。第3相試験とは多数の患者さんに対して薬の投与を行い明らかな有効性があるかを確かめる試験です。
この薬の使用許可はすでに申請中とのことなので第3試験ではそれなりの効果が証明されたと考えられます。
ですので、早ければ今年中に米食品医薬品局(FDA)にて使用の許可が降りる可能性がありそうです。
お薬の目的としては、軽症~中等症の外来患者さんに投与されるお薬とのことなので、病状の重症化や入院の必要性を防ぐことや後遺症を防いだり発熱の期間を短くすることが期待されます。
インフルエンザウイルスの治療薬もこういったものですので、まさにタミフルに近いポジションのお薬だと思います。
FDAでの許可が降れば日本での使用許可の後押しになるでしょう。
”新型コロナのインフルエンザ化” を期待し結果を見守りたいと思います。
それでは。